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【第5回】介護職員だけが気付いた変化 ~受診へ~

time 2018/08/03

【第5回】介護職員だけが気付いた変化 ~受診へ~

看護職員は腑に落ちない様子でしたが、半ば押し切るような形で翌日病院受診をすることになりました。Hさんは翌朝も特に変わった様子なく起きてこられましたが、朝食を半分ほどしか食べず、いつもは食べこぼしがほとんどないにもかかわらず、その日の朝は床にこぼすことが多かったという申し送りがありました。その日も私は遅番だったため、出勤したときにはHさんはすでに病院に行っていてユニットにはいませんでした。

 

そして午後になり、入院になったと連絡がありました。検査の結果、小さな脳梗塞が見つかったというのです。それはとても小さな梗塞で、検査で発見できるギリギリの大きさだったそうです。病院の医師からも、よく気付きましたねと驚かれたと付き添っていった看護師から聞かされました。

 

早期の発見だったので麻痺などは残らないだろうと言われたそうですが、そのままHさんは約2週間入院することとなりました。

 

Hさんが不在の間に、最初に異変を感じた川野君と一緒に夜勤をする日があり、Hさんのことを話しました。

 

「いやぁ、僕申し送りをしたときにはまさか脳梗塞だとは思いませんでした。実を言うと、あまりに些細な変化だったので、申し送りでそれを言うかどうかも迷ってたくらいなんですよ。」と、彼が言いました。

 

「でも川野君がそれを私にきちんと伝えてくれたから私もあの日Hさんを気を付けて見ていたし、だからこそ、その後の変化にも気付けたんだと思うよ。川野君はいつも利用者さんをきちんと見ていて、細やかな対応ができていると思う。だから、あの日もいち早くHさんの変化に気付けたんだよ。今後もこういうことがあったら憶することなく絶対伝えてね。取り越し苦労なら、別にそれでいいんだから。」

 

「ありがとうございます。なんだか今回のことで少し自信がつきました。これからも頑張ります!」

 

介護職として一番大切なものを、彼は入職一年目のこの頃から持っていたような気がします。

 

半月が経ち、いつもの穏やかな笑顔でHさんが施設に帰ってきました。入院中に大きな変化はなく、経過も良好で予定通り退院することができたのです。退院の日は、私が早番で川野君が遅番でした。ご家族に付き添われながらHさんがユニットへ帰ってきたところを二人で出迎えました。

 

【第4回】介護職員だけが気付いた変化 ~看護師にはいつも通りに感じる~

 

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