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【第3回】介護職員だけが気付いた変化 ~小さな変化が起きていた~

time 2018/08/01

【第3回】介護職員だけが気付いた変化 ~小さな変化が起きていた~

「その変化を感じたのはいつから?」と聞くと、「朝食後くらいからです。朝起きてきたときにはいつも通りに感じたんですけど、食事が終わっても食卓から動かずにぼんやりしているようだったので、声をかけたんです。そのときに初めて、なんだかいつもと違うなと感じました。」ということでした。

 

「わかった。私が引き続き様子を見て、必要なら報告しておくから。」彼にはそう言いました。そして、介護記録を確認すると、Hさんのその日の食事量は全体の8割ほどでした。これはさほど珍しいことではなく、Hさんは全量召し上がることもあれば、7~8割程度で手を止めてしまうこともありました。

 

彼の話を聞いてからHさんに声をかけましたが、Hさんはいつものように笑顔で答えてくれました。その表情は、いつもと違うようには感じませんでした。

 

引き継いでからすぐに、昼食の時間になりました。Hさんも食卓につき、いつものように穏やかに座っていました。特に変わった様子はなく、食事もいつものようにご自分で全て召し上がりました。気にして見ていましたが、彼の気のせいかな?とも思いました。

 

しかし、その日はずっとHさんが気になっていました。介護職員の「なんとなくいつもと違う」という感覚は、とても大切なものです。そのような報告をすると看護師からは「何が違うのか明確に説明して」などと言われますが、言葉にできない微細な変化を介護職員だけが感じ取っていることがあるのです。施設では介護職員の他に看護職員や栄養士など、いろいろな職種が連携してサービスを提供していますが、このような小さな変化に気付くことができるのは、日常的に利用者さんと関わっている介護職員だけだと思っています。

 

彼は新人でしたが、細かいことにもよく気付き、日常的に利用者さんをきちんと見ている職員だったため、彼の気付きは信頼していました。

 

そして、私がHさんの変化を感じたのは夕方になってからでした。夕食の時間が近づいた頃、Hさんがトイレへ行くようだったので介助に入ったときです。

 

車椅子からトイレへ移るとき、Hさんはいつも右手でトイレの手すりにつかまりながらゆっくり足を動かし、トイレへ座ります。その足の動かし方が、いつもと違ったのです。すり足なのはいつものことですが、右足を引きずるような動かし方をしているように感じました。

 

【第4回】介護職員だけが気付いた変化 ~看護師にはいつも通りに感じる~

【第2回】介護職員だけが気付いた変化 ~なんとなくいつもと違う~

 

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