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【第2回】注文の多い利用者Dさんと仕事のできる介護職員のXさん ~殺伐とした現場にXさん~

time 2019/03/30

【第2回】注文の多い利用者Dさんと仕事のできる介護職員のXさん ~殺伐とした現場にXさん~

Dさんはいきなり今のような状態になったのではありませんでした。体調不良でしばらく入院し、退院してから徐々に言動がおかしくなり、現在に至りました。いきなり爆発したというよりは、真綿で首を絞められるように、気が付けばDさんの言動に皆が翻弄される状況に陥っていたのです。

 

以前は忙しいなりに雰囲気が良く、仕事を早く終わらせて入居者とゆっくりする時間を確保できることもあったのですが、その時は一人がDさんに対応し、もう一人が必死でその他の業務を処理していく毎日でした。

 

Dさんの対応に追われて心身がしんどいことは勿論、現場の雰囲気は日に日に殺伐としていき、ついには退職者も出てしまいました。私はさすがに辞めようとまでは思いませんでしたが、Dさんと同じ名前の芸能人が何となく嫌いになり、仕事以外の時間でもコールが聞こえる気がするようになりました。

 

事業所の名前が土日の求人広告に毎週出るようになります。そこそこ大きめの枠を確保し、「アットホームでチームワーク抜群」「入居者と家族のように過ごせます」との呼び込み文句に加え、「急募!経験者優遇!」と書かれています。

 

そんな良い職場なら急募の必要はないだろうと思うのですが、ありのままの現状を書くことは到底できなかったのでしょう。広告を見たスタッフは一様に苦笑いしていました。 

 

そんな時、経験者の若い男性が入ってくるとの情報が入ります。人手不足の現状が打開されるのではないかとの期待感は勿論、どんな男性が来るのだろうと、女性陣はやや色めき立っていました。

 

ある日、Xさんが初出勤してきました。背が低く小太りで、お世辞にも清潔感があるとは言えない印象でした。女性陣は仲間が増えること以上の何かを期待していたようで、ややがっかりしているように見えました。

 

一方、Xさんは自己紹介で他施設での介護経験があること・祖母が大好きで、自宅で一人暮らししているのを毎日世話しに行っていること・それをきっかけに介護の道に進んだこと等を得意気に話していました。

 

部署は他に仕事がなくて仕方なく就職したようなオジサンが多く、私はイケメンでもなければ特別仕事ができるわけでもなかったのですが、幸いにも当時は若い・背が高い・素直というだけで無条件にお局マダムたちから可愛がられ、部署を取り仕切る女性上司(課長)も例外ではありませんでした。

 

Xさんは私と同い年で、通算のキャリアも私と同じようなものでしたが、他施設での経験があることに非常に優越感があるようでした。Xさんは露骨に私をライバル視していたようで、周囲も何となく気付いており「ライバルとの関係はどう?」等と冷やかされました。

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