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【現場の不満】利用者だけでなく、職員の権利を ふくしの声

time 2018/07/26

【現場の不満】利用者だけでなく、職員の権利を ふくしの声

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【現場の不満】利用者だけでなく、職員の権利を ふくしの声

私は知的な障害を持つ方たちの入所施設に勤めています。障害を持っていない方や障害を持った方の区別なく、どんな人でも活躍できる、幸福になれる社会が理想であり、その実現に微力ながらでも関わることができたらという思いで、福祉の道を志しました。

 

異常事態が日常になっている

ところが、施設入所支援施設に勤めはじめて、その理想の実現は難しいと感じてしまいました。障害を持った方の支援の在り方についてもですが、職員の扱われ方を見て、絶望にすら近い感情を抱きました。

 

福祉業界はよく3Kと言われています。臭い、汚い、キツいの頭文字を取って3Kです。私の体感として、福祉の仕事、生活介助の仕事に耐えられる人は特殊な人間です。

 

手袋越しとはいえ他人の便に触れた後、尿臭の漂う空間で昼食を食べることに初めから抵抗のない人間がどれほどいますでしょうか。誇張でも何でもなく、これは福祉の現場での日常です。異常な事態が、日常になっている世界なのです。

 

フォローは何もなかった

昨今、老人ホームの利用者様が女性職員に対してセクハラをした、またそれが日常的に行われており職員に対するフォローが全くなされていないということが話題になっています。全くもってみじめな奴隷の鎖自慢だと自覚しつつも、私は思うのです。セクハラ程度でよかったじゃないか、と。

 

勿論、セクハラの被害に遭われた職員の方を軽視しているわけではありません。ただ私は、障害の程度が重く行動障害もあるために血液検査すら実施できていない利用者様から、日常的に抓られ、噛まれ、引っかかれる境遇にあった過去が、今でも恐ろしくてたまらないのです。

 

施設の立ち上がりの時期は、とにかく利用者の数を増やし定員の空きを埋めなくてはなりませんから、どのような方でも受け入れざるを得ないという、経営者としての考え方は理解しているつもりです。また、どのような障害を持った方にでも対応し適切な支援を行えてこそプロであるとも考えています。しかし、それは安心して働くことができる環境があってこそです。

 

ある日、私は先述の利用者様から腕に噛みつかれることがありました。まだ入所してから日が浅く、支援学校からの杜撰な資料や保護者様からのデータをもとに支援の在り方を模索している時期で、当時我々職員が把握していなかった、その方の苦手な刺激に対してパニックになった時のことです。他の利用者様に向かって手を上げそうになっていたところを間に入って制止した際、利き腕の手首を強く噛まれました。

 

利用者様はしばらく個室で過ごされることで落ち着きを取り戻されたため安堵した次の瞬間に、私は恐ろしくなりました。血液検査も実施できていない方から、血が滲むほどに強く噛まれてしまった。もし何かしらの病気がうつってしまっていたら。

 

幸いその後の検査で私自身に病気は見つかりませんでしたが、それがその利用者様に噛まれても安心だという根拠にはなりません。そして当然のように、噛まれた私に対するフォローはなにもありませんでした。利用者様に噛まれることなど、日常茶飯事なのです。

 

福祉従事者の数は不足して当然

私の志していた理想と、私自身の人生を天秤にかけて考え、私は福祉の仕事を辞めました。このまま福祉の仕事を続けていても、私は幸福にはなれないと思ってしまったのです。自分の人生すべてを捧げても構わないと思えるほどの聖人ではなかったのです。

 

もし福祉の仕事が自分の人生すべてを捧げても構わないと思えるほどの聖人にしか務まらないとするなら、福祉従事者の数は不足して当然です。きっとこのまま、業界は駄目になっていってしまうのでしょう。

 

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