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【現場の不満】ユニット型ケアを目指す従来型の施設

time 2018/07/22

【現場の不満】ユニット型ケアを目指す従来型の施設

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【現場の不満】ユニット型ケアを目指す従来型の施設

 

私の働いている施設は創立10年ほどになる介護付有料老人ホームです。バリアフリーの観点から、玄関の段差もなく平屋になっている施設なのですが、数年前に施設長が世代交代をしてからだんだんと方針も変わって働く側が苦しい状況になってしまいました。

 

施設は30床で、要支援の高齢者から要介護度の高い高齢者まで様々な状態の入居者が生活しています。自立して歩行が可能な入居者もいますが、シルバーカーや車椅子を使用している入居者も多いです。そんな中で新施設長からの提案でユニットケアを目指すようになりました。

 

そもそもユニットケアとは、入居者一人ひとりに尊厳のある個別ケアをする介護の手法のことで、通常なら10名ほどの少人数で1つのグループとして入居者に寄り添った行き届いた介護を行い、家庭のようなアットホームな雰囲気で行うものです。それを30床の従来型の施設で実践しようとしていることが無理があると感じてしまい、仕事に行くのが苦痛になりました。

 

この試みで、まず実践されているのが食事の支度・配膳です。食事自体は温めるものを提供していますが、盛り付けなどは入居者と一緒に行うようになりました。おかずも4名ほどのテーブルの大皿で配膳して、ご自分で盛り付けて頂く形になり、ご飯や汁物は温かいものを個々に盛り付けて頂くセルフサービスのようになって、まさに家庭のようにご自分で出来ることはやって頂く方針へと変わりました。

 

これを30名の入居者と数名の職員で実践し始めたので、まさに目の回るような忙しさで疲れてしまいました。まずご自分でご飯や汁物をよそってもらうのも、立位を保持するのが不安定な方もやらなくちゃいけない雰囲気になると、私達職員が見守ってお手伝いをすることも増えてきます。

 

約半数がそんな状態の中の食事の提供、そして服薬や食事介助もしなくてはなりません。慌ただしく動いている職員の中での入居者の方々の食事も、あまりいい気はしないと思います。

 

実際に「職員の方は忙しそうだから申し訳ない」と入居者が声かけるのをためらってしまうことも多々ありました。目の不自由な入居者の方には以前のように食事を配膳していますが、他の入居者が「あんただけ全部やってもらうのはどうして?」と口喧嘩になることもありました。

 

確かに入居者の方に寄り添った個別ケアをすることは大切だとは思いますが、そのしわ寄せが全て職員にきてしまうことも入居者が仕方なく動いてくださっていることも、結局は自己満足なのではないかと思います。

 

最初から、そうしたユニット型ケアなら苦情が出ることもありませんが、世代交代によって急にやり方が変わってしまうのには職員も入居者もついてはいけないのが現状です。

 

ユニット型ケアが可能になるように施設の改装・造りを改善することが必要だと思いますが、すぐに実行するのは難しい問題だと思います。すぐに実践出来ることに関しては、入居者ご自身とご家族からの理解を深められるようにきちんと説明をすること、入居者自身の想いを想いを再度確認すると良いでしょう。他には人員確保をするか、ユニット型ケアのように担当入居者を固定して決めることで、人間関係も深まるし個別ケアもしていけると思います。

 

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