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【第6回】認知が始まってきた様子のボランティアKさん ~病院へ行ってもらうには?~

time 2017/04/30

【第6回】認知が始まってきた様子のボランティアKさん  ~病院へ行ってもらうには?~

Hさんは、「わかりました。会のみんなには私から話をしておきます。大丈夫だと思います。みんな少し変だなと気にしてはいますが、それは別に変な人に関わりたくないとかそういうことではなくて、単純に心配しているんです。うちの会は平均年齢76歳です。みんな認知症とかそういうものは他人事ではないと感じています。今まで通りKさんとは活動を共にして、何か困っていればできる範囲で助けてあげればいいのですよね。そんなのは認知症とか関係なく、誰であっても当たり前のことです。」と言いました。

 

 素晴らしい人だな、と感じました。本当は会のメンバーにも私から話をした方がいいかな、と思っていたのですが、Hさんに任せて大丈夫だと思いました。

「認知症」だから助けてあげなきゃとか、特別扱いをしてほしいわけではないのです。今まで通りで良いのです。今までと同じようにその人が周りの人たちの中で生きていけることが何より大切なことなのです。「認知症」になってしまったから、もう今まで通りにはできないね。となってしまうのが一番悲しいことです。

Hさんには、まだ診断も下りていないだろうし、認知症かどうかもわからない段階だということを伝え、ご理解いただいた上で話を終えました。

 

息子さんには私からお話をしたいなと思いましたが、まだその段階ではないのかもしれないと思いました。一緒に生活しているのであれば、おそらく異変には気付いているでしょう。まずは受診してもらった方がいいなと思いましたが、可能であればご本人自ら病院に出向く形にしたいなという気持ちでした。

 

「どうしたらいいと思う?」ボラセンの仲間に相談しました。「あの時期の本人への伝え方は難しいよね。言い方によっては逆上しちゃうし、深く傷つけることになっちゃうから。」話をしていると、たまたま別フロアの老人センターに勤務する看護師さんが来ました。

専門職からの意見が欲しいと思い、彼女にその話をしてみると、「新しい血圧計がきたから、とでも言って血圧測ってみる?それで、少し高いから病院に行ってみたら?って言うとか。」とアドバイスをくれました。

 

目からウロコという気分でした。なるほど、認知症かもしれないよなんて言わなくても、病院にさえ出向いてくれれば良いのです。もちろんこの場合は医師に正しい説明をするため、事情をわかった方(もちろん家族が好ましい)が同行する必要がありますが…。でもこの方法ならKさんを傷つけることなく病院へ行ってもらうことはできます。

 

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