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【第3回】認知が始まってきた様子のボランティアKさん ~バッグがなくなった~

time 2017/04/24

【第3回】認知が始まってきた様子のボランティアKさん ~バッグがなくなった~

Kさんの変化は、ボラセンに勤務する私以外のメンバーも同じように感じていました。「少し気をつけて見ていた方がいいね」という話になりました。

この時期は本人が「おかしいかも」と心のどこかでは思いつつ、「いやまさか自分が、そんなはずはない」と自分を律する気持ちが働くため、周りにそれを気取られることのないよう振る舞います。そのため、トラブルが起きやすいのです。何か自分の異変を指摘されたりなどしたときに、受け止めきれず怒ってしまったり、パニックになってしまう方もいます。そのため、周囲が配慮する必要があるのです。

そして、そんなことを話していた矢先に、社協全体を巻き込む事件が起きてしまいました。別階の職員から内線が入り、「年配の女性が荷物がなくなったと大騒ぎしているが、ボラセンに関わりのある方ではないのか?」と連絡が入ります。そのフロアへ行くと、職員と話しているKさんがいました。見たことのないような不安気な表情をしていました。

私と目が合うと、「あぁ、来てくれたのね。荷物がなくなっちゃったのよ。」と言いました。「それは大変ですね。何がなくなったんですか?」と聞くと、「バッグなの。」と、興奮気味に説明してくれました。

Kさんが言うには、駐輪場に停めていた自転車のカゴの中に入れていたバッグがなくなってしまったということでした。何故カゴにバッグを入れたままにしていたのか?と聞くと、忘れたまま館内に入り、活動場所へ着いてからバッグをカゴに入れたままだということに気付いたため戻ったが、そのときにはもうなかったと答えました。

「一緒にもう一度自転車のところへ行ってみましょう。」とKさんと共に外へ出ました。駐輪場で、「この自転車のカゴに入れてあったの。」とKさんの指す自転車のカゴには、確かに何も入っていません。

「じゃあ念のため館内も探しましょう。」と、Kさんたちのいつも使う部屋などを一緒に見て回ることにしました。

 

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