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【第2回】認知が始まってきた様子のボランティアKさん ~些細な変化~

time 2017/04/21

【第2回】認知が始まってきた様子のボランティアKさん ~些細な変化~

私とKさんは、部屋の貸し出し手続きでやりとりをしたり館内で顔を合わせたりしていたため、普段から何度か言葉を交わす機会がありました。Kさんの私生活のことや活動内容などについて深く話すことはありませんでしたが、しっかり者で活き活きとした方という印象を抱いていました。Kさんは週3日ほど社協に出入りしていました。

 

そんなKさんが、最近少し変わったなと感じたのは1か月ほど前のことです。その頃から忘れ物や日時を間違えるということが起こり始めました。

活動を終え、社協を後にしてから1時間ほど経って、「帽子忘れちゃったわ」と戻ってきたことがありました。そんなことは普通の人でもあることなので全く気にしていなかったのですが、その数日後に今度は活動を予定していない日にいらっしゃったのです。「今日じゃなかったかしら?」と不思議そうにスケジュール帳やカレンダーを確認し、「おかしいわね…」と呟きながら帰っていきました。

 

そしてその翌日、また同じことが起こりました。予定していないのに、Kさんがまた来たのです。「今日じゃない?私間違っちゃったかしら。」

 

本格的にちょっと変だなと思ったのはこのときでした。2日続いてこんなことが起こったという事実もそうですが、このときKさんは「昨日も来た」ということを全くわかっていないように見えたのです。普通の人であれば、「昨日も間違えたのに連日でこんなことしちゃって。」という気持ちが湧き上がりそうですが、Kさんは前日のことをまるで覚えていないかのようでした。

 

「ちょっと始まっているな」と思いました。認知症という言葉は、今では誰もが聞いたことのあるものでしょう。認知症というものは、なり始めが一番辛く、対応の難しい時期なのです。

 

まさしく今のKさんの時期ですが、症状の出方は人によって個人差があるものの、異変に周りが気付き始めます。しかし、まだ「少しおかしいんじゃないか?」という程度のため、周りも様子を見ます。そして本人も、この頃はまだ自覚があるのです。「私、なんだかおかしいのかしら?」と、周りの様子などから敏感に察知します。そのため、ちょっとした周りの言動や反応の違いなどで傷付いてしまうのです。

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