Majiriki

福祉、介護職、介護を頑張る人のトータルサポートサイト 社会福祉士 介護福祉士 精神保健福祉士

【第5回】特養へ入所後、ADLが向上したYさん ~要介護度の回復~

time 2018/07/10

【第5回】特養へ入所後、ADLが向上したYさん ~要介護度の回復~

Yさんの初めてのトイレから一週間後、再びYさんは便意を訴え、トイレへ誘導しました。このときには普通量の排便が確認されました。訴えたときにトイレへ連れていってもらえる安心感からか、Yさんはその後徐々に「トイレへ行きたい。」という回数が増え、2~3日に1度下剤を飲まなくても自然に排便できるようになりました。

 

トイレで排便をするようになってからも尿道カテーテルは入っていましたが、私は便意を感じるようになったということは尿意も感じることができるのではないか?と思い、看護師に相談しました。

 

看護師も含めた職員間で話し合い、試しにカテーテルをとってみようかという提案が出ました。Yさんは尿道カテーテルを入れなければならない病気を持っているわけではなく、もし自力で排尿することができれば抜去できると考えたからです。

 

数日後、実際にカテーテルを抜きました。本人には「おしっこしたくなったら教えてくださいね。」と伝え、その日1日様子を見ましたが、本人から尿意の訴えはありませんでした。しかし、つけていた尿パットには十分な量の排尿が確認されました。そのため、もう数日様子を見ることにしました。

 

その後もコンスタントに排尿があり、尿意の訴えはありませんでしたが、便意を感じてトイレに行ったときに排尿もしているのを何度か確認することができました。看護師からも「カテーテルをする必要はないですね。」と言われ、Yさんは自然排尿に戻ることができました。

 

私は入所してからこんなにも状態が良い方へ変わっていく利用者さんに出会ったことがありませんでした。入院中には寝たきりで気力も全くなかった方が、今では食事も自分できちんと食べ、褥瘡も治り、オムツと尿道カテーテルだったものがトイレで排泄できるようになったのです。

 

そして、Yさんはその後もどんどんパワーアップしていきました。離れた場所にいる職員に用があるときに、Yさんは「おぉい。」と大きな声で呼ぶことが度々ありました。しかしある日職員がYさんに車椅子の操作の仕方を教えると、Yさんはあっという間にやり方を覚え、自分で移動できるようになりました。それからというもの、用があるときには自分で車椅子を漕いで職員のところまでやって来て、大きな声を出さずに「なぁ。」と声をかけるようになりました。

 

入所から1年が経った頃、要介護認定の更新がありました。そして驚くべきことに、Yさんの介護度は要介護4と判定されました。

 

【第6回】特養へ入所後、ADLが向上したYさん ~眠るように~

【第4回】特養へ入所後、ADLが向上したYさん ~トイレに行きたい~

 

事例で学ぶ介護サービスNG集 (介護のしごとが楽しくなるこころシリーズ)

新品価格
¥864から
(2018/7/6 22:40時点)

事例で読み解く 介護過程の展開 ―根拠に基づく「生活支援」を実践するために

新品価格
¥2,160から
(2018/7/6 22:38時点)

訪問介護事業所困りごと解決Q&A実践対応

新品価格
¥3,000から
(2018/7/6 22:39時点)

sponsored link

down

コメントする






sponsored link