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【第2回】特養へ入所後、ADLが向上したYさん ~褥瘡~

time 2018/07/07

【第2回】特養へ入所後、ADLが向上したYさん ~褥瘡~

翌日、Yさんが入所してから始めての入浴日でした。施設に入所している方は平均して週2回ほどしかお風呂に入ることができません。お風呂で褥瘡部分のガーゼを剥がし、初めて傷口を見た私はとても驚きました。直径10㎝ほどもあるのではないかという丸い褥瘡が横に並んで2か所、腰骨の部分にありました。

 

当時、私のいた施設に褥瘡のある方はいませんでした。稀にできてしまっても、1㎝にも満たない小さな傷程度のものでした。それしか見たことのない私にとって、Yさんの褥瘡はとてもショッキングなものでした。

 

何故このような状態になるまで放っておいたのだろう?食事がとれなかったということから、栄養状態が悪く傷も治りにくい状態だったのだろうと思いましたが、私はYさんの入院していた病院への不信感が拭えませんでした。

 

当然のことですが、傷も褥瘡もひどくなればなるほど治すことが困難になります。私は初めてYさんの褥瘡を見たこの日、90歳という年齢を考えたら今後これは治ることがないのではないだろうか?と思いました。

 

こんなものを腰に抱えてYさんはさぞ痛い思いをしながら毎日暮らしているのだろうと思いましたが、不思議なことに本人は全く痛くないと言っていました。あとで、看護師から「あそこまで壊死が進んでいると、もうその部分は痛みを感じないの。」と教えてもらいました。

 

その日の食事は途中で手が止まってしまったこともありましたが、職員が「もう少し召し上がったらいかがですか?」と声をかけると、再びスプーンを持ち食べ始めたので口に入れるような介助は必要としなかったと申し送りがありました。

 

病院からの情報とは違うなと感じ始めていました。私はこのまま食事をきちんととれるようになったら褥瘡が少しは良くなるだろうか?と思いました。

 

Yさんには施設の近くに住む娘さんがおり、入所してから一週間が経っても娘さんは毎日面会に来ました。午後3時のおやつの頃に来て、お部屋で一緒におしゃべりをしながらおやつを食べ、1時間程度で帰るというのが日課になりつつありました。いつもニコニコと明るい娘さんで、目元がYさんにそっくりでした。きっとYさんも元々は娘さんのように明るい方なのだろうなと思いました。Yさんはこちらから話しかけたことには答えてくれますが、自分から言葉を発することは少なく、笑顔もまだ見たことがありませんでした。

 

まだ入所したばかりで慣れていないだろうし、少しずつ本来のYさんを見せてくれるといいなぁと考えていました。

【第3回】特養へ入所後、ADLが向上したYさん ~施設では食事をとれていた理由~

【第1回】特養へ入所後、ADLが向上したYさん ~病院からの入所~

 

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